肝芽腫に限らずがんは「退院して数値が正常になれば治った」ということではありません。 本当に治ったのかどうかということは10年くらい経って何事もなかった時に初めて治ったと言えるわけで、それまでは寛解(かんかい)と言います。腫瘍マーカーも正常で限りなく治ったように見える状態ということです。 ですから退院後も定期的に通院して腫瘍マーカーや画像検査などを続けていきます。 これを『経過観察』と言います。 |
1. | 定期外来の頻度と検査 |
2. | 親にも癒える時間が必要 |
1.定期外来の頻度と検査 |
外来の頻度はその子の状態や病院のやり方、医師の判断によって違いますが、退院してすぐは外来の頻度も多く、安定した状態が続けば頻度は少なくなっていきます。 外来で毎回必ず行うのが採血です。採決で身体の状態を診ますが、一番気になるのが「AFP」です。たいていの親御さんは「この数値を聞くまではドキドキが止まらない」と言います。 採血の他に数ヶ月に一度、あるいは1年に一度やるものとしては、胸部腹部のCTや外科外来などがあります。 また、直接腫瘍の再発をチェックするための外来の他に聴力障害があれば耳鼻科、長期入院による情緒不安定や発達障害があれば療育科の外来に通うことになります。歯科での検診もしておくと安心です。 |
2.親にも癒える時間が必要 |
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